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トライデント会計事務所に関する情報発信
資金繰りの考え方~その5~
admin (2017年11月16日 01:19)
売上や粗利を増やす
さて、前回から引き続きですが、資金繰りの考え方、ですね。
利益を上げるためのアクション
という観点でコスト削減が利益に直結という観点で書かせていただきました。
復習ですが、 利益を上げるためのアクションとしては大きく2つ考えられます
- 売上や粗利を増やす
- 固定費を削る
そしてコスト削減についてはできるとしても限定的で、しかも削る話なので、限界があります。
やはり本質は売上等によって利益を稼ぐ必要があります。
ということを踏まえて今回は売上や粗利を増やすということについて触れてみたいと思います。
利益を獲得する際に
早速ですが、売上等によって利益を獲得する際に気を付けてほしいことは2つあります。
- 単に売上を増やすことを考えるのではなく、粗利益を稼ぐという観点で考える必要がある
- 単価を増やすのか、客数を増やすのかを分けて考える
そもそも論ですが、なんでも受注して売上を少しでもあげればよいというものではありません。
特に建設業などは、資金繰りで目先のお金ほしさに
粗利がほぼ出なくても受注するような状況も見受けられます。
しかしながらこれは本末転倒で、続ければ倒産の憂き目にあうことになってしまいます。
単価を増やすのか、客数を増やすのか
売上はどんな計算で示せるでしょうか。
たとえば、売上=客単価×客数と考えられます。
もう少しかみ砕くと、売上=客単価×顧客数×リピート率でもいいかもしれません。
売上をUPさせよう、となるとまず多くの皆さんが新規受注や新規顧客をイメージします。
つまりは顧客数を増やす、ですね。
でももう2つ要素がありますね。
そう、客単価です。
製品や商品の値段、ではありません。一人当たりの顧客にいくら使ってもらうのか、です。
そして最後にリピート率です。
同じ顧客が再度来店(使って)くれるのかどうか、です。
どんな手を打つか
売上を5割増しさせたいというときに、顧客を5割増やすというのは非常に難しいですよね。
でも客単価を15%増してください、というのはどうでしょう。
いつものお客様に、もう一品購入していただく工夫はできませんか?
顧客数を15%増やしてください、リピート率を15%あげてくださいはどうでしょう。
SNSやブログなどのツールあるいは広告媒体を使って、新規顧客を開拓できませんか?
リピートしたくなる仕組みを作って、
月1回(年12回)来店するお客さんの頻度を14回にできませんか?
これら3つを15%ずつ増やせば、売上は50%以上UPすることになります。
それぞれ15%ずつUPさせるために、どんな手を打つか。
簡単ではありませんが、顧客数をいきなり1.5倍にするなんてことよりは現実的ではないですか?
そういった施策を一緒に考えていきませんか?
最後に
ということで 資金繰りの考え方、最後は売上や利益を増やすという観点に行きつきました。
税理士のスタンスにもよりますが、私はこういった観点でお客様に資金繰りを理解していただき、
利益を出すにはどうすればよいのか?を常にお客様と議論しています。
せっかく行う会計処理でえられる財務情報をもとに、少しでも本業のお役に立てれば幸いです。
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