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トライデント会計事務所に関する情報発信
資金繰りの考え方~その1~
admin (2017年10月02日 09:09)
経営者の皆さん、特に借入金を有している方、会計数値、毎月見ていますか?
お客様と会社の経営について話す際には、資金繰りの話をすることが非常に多いです。
会社は黒字でもつぶれることはあるし、万年赤字でもつぶれないこともあります。
会社の継続の肝は「お金が続くかどうか」にあります。
かっこよく言えばキャッシュフロー、従来通りいえば資金繰り、です。
この資金繰りに関して、すでに事業をされている方は是非考えてみてください。
5回に分けて書いてみようと思います。
その1 資金繰りのザックリとした考え方
その2 今の損益(利益)と返済金額でお金がたりるかどうか。
その3 ではどうするか?返済を減らす?利益を上げる?
その4 利益をあげるためのアクション①
その5 利益を上げるためのアクション②
その1 資金繰りのザックリとした考え方
損益計算書ってみたことありますか?売上とか経費とか利益とか書いてあるあれです。
損益計算書をみて黒字であるとか、赤字であるとか判断するわけです。
損益計算書が黒字だとお金はあまるはずでしょうか?
ざっくり考えるとyesです。
でも銀行の借入金やローン返済があると話が変わってきます。
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会社の損益というのは、税金計算のもとにもなりますし、何より金融機関から お金を借りる際には非常に重要な判断要素になってきますが、ここで質問です。
Q1銀行から借入金を借りた際、収入として売上にあげましたか?
答えはノーです。
借入金の入金は売上でも雑収入でもないので、損益計算書には反映していません。
ということは・・・。
借入金の返済がありますよね。
Q2これって経費になりますか?
答えはノーです。
借りたお金の返済元本は経費になりませんから、損益計算書には反映しません。
(ただし、返済額のうち、利息分は経費になりますので反映しています)
ということは・・・
黒字だとお金が余るはず、ですが、その余ったお金で借入金の返済をしなければならないということです。
具体的な考え方としては
A 当期(当月)の損益(減価償却費を除く)がざっくり使える(余った)お金
B 返済予定表にある返済元本やローン額は、損益に反映していない出費 となります。
A-Bがマイナスであればお金が足りませんので、蓄えていたところから支払にあてなければなりません。
蓄えていたものがなければ・・・、支払ができないということになります。
それではまた次回!