トライデントBlog
blog
トライデント会計事務所に関する情報発信
返済計画の策定と行動の見える化
admin (2017年04月19日 02:41)
こんにちは。東京と静岡をまたにかける税理士の中川です。
現在顧問先の資金繰りに関連して、事業計画の策定相談に週1で伺っています。
リスケという状況には至っていませんが、業績が芳しくなく、かつ融資額も多いのでメインバンクとしてはしっかりとした資金計画ないと今後の融資が難しいと考えているようです。
この会社は長年事業をされていますが、これまでこういったことをしたことは一度もありません。
業界的には右肩下がりの斜陽産業に属すると思います・・・。
段取りとしては ・・・
・保守的な年間予測からの簡易資金繰作成(減価償却と借入返済/その他支払を加味)
・経費節減できる要素を抽出する(実行可能性を検討して計画に反映)
・上記から足りないキャッシュ額を算出する
・銀行返済額の減少(借換等による返済期間の長期化)ができるかどうかの検討
・次に不足するキャッシュの為に利益UPの施策を検討
・前年比●%UPとかの絵に描いた餅ではなく、具体的にどこを完全するのかを検討する。
(来客数を増やすのか、客単価を増やすのか、利益率(粗利率)を増やすのか)
・そのために打てる手を考えてもらう(チラシ・御用聞き・営業人員の配置etc)
※ヒントを出しながらも、本人に考えてもらうことが重要。
※結果(キャッシュを生む)にフォーカスするだけではなく、結果を生む(と思われる)行動にフォーカスして落とし込んでいく。
(利益をいくらあげるという目標ではなく、見込み客を1週間で20件回る、など数値で管理できる行動計画)
だいたいこんな感じです。これを経営者と膝つきあわせて話して落とし込んでいくのです。
一緒に考えるなんて言うのはおこがましく、所詮ぼくらは数字からわかる逆算のお話をして、何が考えられるのか?という問いを経営者にしているだけです。
実際にどういったアクションを起こしたら結果が出るかという点は経営者の経験と一生懸命さにかかっています。
そんなわけでこの会社も社長からいくつか利益向上の為のアイデアがでて、行動目標(やるべきことを数値化)の設定もまもなくできそうです。
社員を巻き込んでの改善計画、どうかうまくいきますように!!
ブログカテゴリ