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創業融資を検討する際に考えるべき本質

admin (2018年03月27日 01:24)

 

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こんにちは。トライデント会計事務所の中川です。
最近創業融資のご相談を受けることが増えてきました。
創業融資というと、昔はそれほど支援している業者さんが多くなかったのですが、最近は支援する事業者さんが増えていてそれはそれでよい傾向だと思っています。

今回は創業融資を受けるにあたってのメリットなどに言及してみました。(長いので2回に分けました)。
ご参考になれば幸いです。

 

・創業時は融資を受けるチャンス

 

法人などが金融機関から融資を受ける際に何を参考にされるか、ご存知でしょうか。
それは決算書(申告書)です。

言わずもがな、なにより実績の数字が会社の状況(これまでも含めて)を物語っていると金融機関はとらえているのです。

では開業初年度などはどうするのでしょうか?実績を見ようにもその実績がありません。
そこでこういった創業の際に融資を請け負う中心的役割を担っているのが、国の施策にもとづいて融資を行っている政策金融公庫です。

創業融資の場合(公庫のほかにも制度融資等あります)、実績がない代わりに創業計画などに基づいて審査を行い、融資を行っています。
創業にあたっての事業にかける想い、これまでの経験実績、創業までの計画性、実際のアクション、そして創業にあたっての利益計画、資金計画などを中心に審査を行い、融資してくれるのです。

皆さんやってみればとても実感すると思いますが、事業の計画というのはどんなに練っていてもそのまま予定通り実現していくことはほとんどありません。
そういった意味で一年目に実績を出すというのは現実的には非常に難しいのです。
不確実な1年目でやはり実績を出せずに資金繰りに困るような会社と、不確実だからこそ資金を用意しておこうという計画性のある会社、金融機関ならどちらに融資をするでしょうか・・・

ということもあって、創業2年目で実績が出てしまった(赤字の)方より、創業1年目の方のほうが比較的融資は出やすい状況にあります。

 

・目的なのか、手段なのか

 

ただし借りることができたらそれでいいのか、と。
最近の資金調達支援業者にはとりあえず何が何でも多めに借りておきましょう、という方がいます。
理由は簡単です。
本当にあなたのためのことを思っているわけではなく、単に成功報酬が高くなるから、です。

知っておかなければいけないことは、借入金が多ければ多いほど、ものすごく高い利益を創業以降たたき出していかないと資金繰り上破綻してしまうこと、です。
借入金の返済原資はやはり実際の事業における利益がベースとなるからです。

たとえば黒字が続いていても借入金の返済額が多い企業はつぶれる可能性があります
逆に赤字でも設備投資を当初自己資金で行い、その後は減価償却分だけ赤字という企業ならばつぶれません。
資金繰りが続いているからです。
このあたりの関係を理解していないと、とりあえずは借りておこう、使ってしまった、あれ返済できるお金がない、というスパイラルにはまります。

つまりは、必要以上のお金を借りる必要はないし、何のためにいくら必要なのかを見極める必要があり、そのためにはどの程度の利益を何年にわたって出していかなければならないのか?という観点を持って頂く必要があるのです。

 

次回に続きます・・・。

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