トライデントBlog

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寒くなってきましたが皆さん体調は大丈夫ですか？

昨日は体調が今一つな中ですが、資金調達を目指すベンチャーの皆さんが主に集まる会に参加させていただきました。 これから事業をひろげていこうという意欲の高い方が多く触発されるところが多々ありました。
そういった皆さんとお話して、改めて感じた部分が大きく２つ。
一つは日本のベンチャーが資金を調達する風土は厳しいなと実感した部分もあります。

特に直接金融（銀行借り入れではなく、出資を受けること）は厳しい。
エンジェル税制、皆さん聞いたことありますでしょうか。 これほとんど知られていないのですが、出資した分、税金計算上損失として認めてくれる制度です。
一定の要件を満たす必要はありですが、投資をあらかじめ損とみなしてくれるのであればリスクがあっても複数の小口の投資をしてもよいという投資家、たくさん現れそうに思うのですが。

これだけ不動産投資が盛んにおこなわれているのですから・・・。

しかしこの制度の認知度が低いな、と。もっというとそういった情報を得るためのメジャーなプラットホームもない。
小口の投資がもっと増えれば世の中面白くなると思うのですが・・。

二つ目に感じたことは、税理士のふるまいについて。
税理士に不満を持っているベンチャー経営者の方って結構多いな、と。
一つは情報量。ストックオプションの知識や会計基準にそった経理、監査対応など知識や経験値がない税理士が多い、と。 これはまあ大多数の税理士がそのようなクライアント対応をしたことなく独立されているので、致し方ない部分が多いかなとは思います。
さらには零細企業の申告書を作ることしかか興味のない税理士も多い。 これもまあ、税理士のメインクライアントですから当然そこだけにフォーカスする方も多いですし、 そうでないとしても、頂く報酬との兼ね合いで依頼者の期待値と税理士側の対応がミスマッチである、 という状況の可能性も多々あるので一方の話だけではちょっと評価がしづらい。
ここまではまあ仕方がないというレベルなのですが、聞いてて一番どうかと思った対応があります。

それは経営者のやってみたいというやる気をそぐ税理士。
これはまずい。
税理士というのは基本的に保守的な人が多いです。私もどちらかというと保守的ではあります。

が、これをやってみたい、あれはどうなんだろうという経営者の意欲にふたをするような 「やめた方がいい」「できません」 みたいな発言を連発する税理士、これはなんとかならないのか、と。

税務の取り扱いだけならまだしも、新規事業の構想にまでケチをつける、と。

これ、ケチをつけたいのではなくて自分の発言に責任を取りたくないからなのだと思うのですがちょっと一人よがりすぎますよね。
だれも責任とってほしいとは言っていないのに。
負のオーラの方の周りには負のオーラをまとった人が集まりそうです。 起業する際に同僚に相談してはいけないとか、そういうのとも似ていますね。

税理士としてはリスクの説明はしつつも、やる気をそがず、経営者の進みたい方向に行くための前向きなアドバイスをしたいものです。
皆さんもそういう税理士さんとお付き合いした方がよいですよ。

ということでまた次回。